Nocturne

皇からは繋がらない、けど私が知ってる番号にしていたの…？


どうして。

どうしてそこまで…。


私が昨日取ったあの行動は、凄く最低なことだったと。

私は後悔した。


つまらないプライドのために、私はまた皇を傷つけた。

…私は皇を傷つけることしかできてない。

何一つとして、皇に、いいことをしてあげられてない。


そんな私をまだあなたは、好きだと言ってくれるの…？




「…ありがとうございます、藤代さん」

「いいえ」

「…私も、行動に移してみようと思います」

「…成瀬さん？」

「…最初の段階に、移そうと思います」




そう。
私たちが離れた理由へ。

そこを解決しないと、私たちはまた、同じことの繰り返し。




「今日、早退させていただいてもよろしいですか？」

「ええ、もう仕事はないし…今日明日と有給にしておいてあげるわ」

「ありがとうございます」