Nocturne



『君が居たから、なかなか奴は留学を承諾しなかったんだ』

『…』

『…君がいるから、奴は婚約破棄をしそうになっている』

『…え…』



わかってたよ。
きっと、そう言う存在が居るだろうって。

私なんかよりも、彼に見合う婚約者だっているはず。

それを知っていても、付き合っている私は一番のバカ。



< 27 / 189 >

この作品をシェア

pagetop