嘘とメールと夏休み


その瞬間、彼女の細く綺麗な髪が揺れた。
少し切れ長のシャープな瞳がこちらを向く。


つい、シャーペンを落としてしまった。
なんだ今の?


「朝倉君、どうかした?」
「あ、いや、なんでもない」


鮫島の顔をまっすぐ見れない。


どうした、俺。


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