Never Ending Story

「今度は水かけられたか…避けろよ」



笑い事じゃないですよ水城先生



私は運動着に着替え制服を乾燥機で乾かしてもらった



「へくしょん!!」


いくら暖かくなったといっても水かぶるとさすがに寒いな



そういえば水城先生は私と媛ちゃん、どっちの言うこと信じてるんだろ



聞くに聞けない


しばらくすると乾燥機が止まる



「ほらよ」



「おっと…ありがとうございます」



制服を投げられる


「あの……」



「なんだ」


聞いちゃえっ


「媛ちゃんと私の話、どちらを信じてますか?」



カーテンの向こうでギュッと目をつぶる



「赤神だ」



少し間を置いて確かに先生はそう言った



カーテンから顔を出しもう一度聞く


「私…?」


「信じちゃ悪いかよ」



悪くない…悪くないよ先生


理由はわからない


でも…嬉しい


すごく


ありがとう…ありがとう……


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