Never Ending Story
Final Stage

翌日視線が痛かった


「大丈夫だって」


翠ちゃんは優しい笑顔で手を握ってくれた


朝弱いのに無理して笑ってるんだなこの子……


一度深呼吸し、教室に入る


「てめぇよくのこのこ学校来れたな?」


晴は鬼の形相で言ってくる


晴だけじゃない


クラス全員


媛ちゃんは笑ってるだけだけど



「翠?早くこっちにおいでよ」


優が焦ったように言ってくる


しかしそんなの知ったこっちゃない


私の想い人は優じゃない


もういいもういいんだ


さよなら優



「煩いわね…」


眠気のせいもあるのだろう普段より低い声は迫力大


みんな言葉が出てこない


「おっはよー」


そこへ場違いな明るい声


「友貴か…おはよ…」


「相変わらずテンション低いなぁ翠」


< 61 / 88 >

この作品をシェア

pagetop