人と僕
死なんて、一瞬の恐怖でしかない
死刑で一番深く傷つくのは、加害者の身近な人…
それは、同じ思いをする人を増やすことにしかならないと思います
されて嫌なことを、相手に仕返す…ということです

僕ら人間は基本自分勝手な生き物
自分が死刑を求刑される立場になれば、死刑を回避するように求め
自分が死刑を求刑する立場になれば、それを通そうとします
そして、負けた方は必ず「納得できない」「こんなのおかしい」と言います
特に、被害者側の悲しみは前面に押し出されます
そりゃ、悲しいでしょう…悔しいでしょう…
被害者になったことの無い、僕らには分からないほど悲しいでしょう
だけど、加害者側だって悲しいし苦悩しています
加害者側になったことの無い、僕らには分からないほどに
加害者側は、誰も同情してもらえません…責め立てられることはあろうとも
事件を起こしたのだから、当然と思うかもしれませんが
僕は、それが自分に起こりうること…と思うとゾッとします
だって、僕は事件を起こさなくても、兄弟は?両親は?僕以外の人は100%何も起こさないと言えますか?
僕だって、今の心理と事件を起こした時の心理が一緒では無いかもしれません
人は生きていく中で、少しずつ変わっていくもので、未来なんて分かりません
100%絶対なんて、絶対あり得ないことだと思います
人の考え方など、衝撃的な刺激を受けると180度変わることもあり得るからです

人というのは、自分がその立場にならなければ、その痛みを分かることが出来ないと思います
予測し、考えたところで、実際のどれだけが分かると言うのでしょう
きっと、体験した人の半分も理解出来ていないと思います
体験して初めて、分かるんです
だから、人をイジメることだって出来るんです
だって、自分にその痛みは無いのだから
きっと、自分がその立場になって、分かるでしょう…コレほどに痛かった辛かったのだろうと
本当は、誰でもイジメの対象になることも…自分は絶対安全…など絶対に無いことなのに

人の気持ちを考えること…それはとても大切なことだと僕は思います
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