あなた色に染まりたい
でも……


蓮との未来は……


蓮との永遠は……


絶対にある……って思える。




長かったようであっという間だったこの一年。


振り返ってみれば、全てが蓮とのことばかり。




「紗羽、泣いてんの?」


「え」




頬を触ってみると……




「ホントだ」


「まだ辛い?」




蓮が眉をハの字に曲げて言う。


そんな蓮にあたしは頬がゆるんだ。




「もう辛くないよ」


「じゃあなんで?」


「ふふ、蓮とのことを思い出してた」


「俺?」


「うん。この一年、何を思い出しても、その中には蓮がいたなぁって」




蓮がいない思い出はない。




「蓮がここであたしを見つけてくれたから、今のあたしがあるんだなって」




大きく見開いてる蓮の目を真っすぐに見ながら……


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