あなた色に染まりたい
「紗羽、こっち見て」




その声に、顔をあげて蓮を見上げる。




「紗羽、好きだよ。……愛してる」




そう言って、唇が重なった。




「…んっ…」




啄むようなキスが、だんだん深くなって、蓮の舌が唇を割って咥内に侵入してきた。


あたしのすべてを包み込むような優しいキス。




「…れ、んっ…」




うっすらと目を開けると、瞳を閉じた蓮の綺麗な顔が目の前にあり、ドキンッ―…と胸が高鳴る。
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