Brilliant Dream
「でもさ、『こなちゃんのことを全部受け止める』って言ったのに、退化してるよ。やっぱり忘れてるんだね。イジメっ子の言うこととうちらの言うこと、どっちを信じるつもりなの?まさか、わからないとか?」

─わかるわけないじゃんか。

「…これ、返すよ。ご機嫌取りにしか思えない」

姫香は琴那にお詫びの品であるお菓子とアニメグッズを返した。

─じゃあ最初から受け取るな。

そして姫香は席を立った。琴那は呆然と椅子に座ったままだ。

「終わったよー」

姫香は3番ピアノ室のドアを開け、芙由に終わったことを知らせた。そして、芙由が入ってきた。

「帰ろ帰ろー」

そう言って姫香と芙由は3番ピアノ室から出ていった。
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