恋の魔法と甘い罠
「和泉さんと!? 何であたしも誘ってくれなかったの!?」


「え」



何で和泉さんと飲んでいたのかを訊かれると思っていたのに、誘ってほしかったと訴えてきた悠亜さん。


思わずぷっと吹き出してしまった。



「何で笑っているのよ!」


「だ、だって……」



必死な悠亜さんが面白すぎる、とは言えない。



「でも、もう付き合っているふりはやめたんじゃなかったの?」



頬を膨らませて叫んでいた悠亜さんは、突然真面目な顔になってそう訊いてきた。



「はい。やめました」


「じゃあ、何で一緒に飲んでいるのよ」


「偶然会って……そのまま、誘われて……」


「えぇっ!?」



悠亜さんの真面目な顔はほんの一瞬で、また興奮を露にしながら叫び始めた。
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