天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
リングの上では、既に骸南が待っていた。

腰に帯びるは二刀。

鬼神丸国重と死屍。

「悪ィな…妹と曽祖父が話が長くてよ…」

「…………」

宜虎の言葉にも、骸南は無表情。

突き刺すような視線を彼に叩きつける。

「年頃の娘が、そんな仏頂面はよくねぇやな」

「娘ではない。私は剣客だ」

「剣客の前に女だろ?」

「私は剣客。それ以上でも以下でもない」

それ以上は問うなとばかりに、腕組みする骸南。

取り付く島もない。

傍らに立つ龍娘に。

「先生、始めちまってくれや」

宜虎は呟いた。

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