天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ
「『天神学園では命のやり取りを禁ず』…影の理事長のお言葉だそうだ。ま、そんなもん、どこの学校でも同じだろうがな」

早々に兼重を納刀する宜虎。

「おめぇさん、この学園に転校して来たんなら、ちったぁこの学園の流儀に馴染まねぇとな」

「うるさいっ!学園の流儀など知るか!殺せ!」

尚も吠える骸南を。

「こいつぁ筋金入りのひねた小娘だぁな」

宜虎はヒョイと肩に担いで歩き出す。

「おっ、おいっ!気安く触るな!下ろせ!下ろして殺せ!」

「若い娘が殺せ殺せ言うもんじゃねぇやな。それに…」

宜虎は骸南の顔を見る。

「勝者は俺っちだ。生殺与奪の権利は俺にあるっつったろ?煮るも焼くも俺の勝手だ」

「っっっっ…」

それきり、骸南は反論する事が出来なかった。

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