Hurt〜傷〜
離別
「お父さん、遅いね。せっかくのお誕生日なのに〜」

「純も7歳になるのにね。でも、もう少し待っておこうね」

「分かったよ。でも、お腹空いたよ」


…プルルル…プルルル…


そんな他愛ない話をしていると、静かに電話がなった。


「あ!お父さんかも!?純が出るね」

「もしもし、お父さん?」


電話の主は、お父さんでは無かった。


「もしもし。吉田さんのお宅ですか?」

「はい。そうですけど…誰ですか?」

「ごめんね。警察の者だけど、お母さんはいるかな?」

「…ちょっと待って下さい…」


なんだか嫌な予感がした…。
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