Hurt〜傷〜
出会い
バイトが終わると、一通のメールが入っていた。

知らないアドレスからだった。

誰かアド変でもしたのかな?と思い、メールを開いた。


[初めまして、純です。7時半に駅前で待ってます。]


写メ付きで、そう書かれていた。

なんだこれは新手のいたずらか?

しかし、ふっと思い出した。

明良が『純』って子のことを言っていたこと。

その写メとこれが一緒だった。

絶対に明良の仕業だと思い、問いただした。


「お前だろ!?このメール…」

「そうだよ。だって絶対に、会って損しないしさ」


明良は悪びれずに、そう答えた。


「どうしてくれんだよ!?俺は行かないからな」

「お前が行かなかったら、その子可哀想だぜ。だからさ、行ってやれよ」


明良と二人で延々と口論し、俺は結局明良の口車に乗って、断りにだけでも行くことになった。

俺は渋々、駅へ向かった。
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