【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「だから、紫音の前でキスして見せたの?」



「……うん。諦めて欲しかったっていうか、私には紫音以上に大切な人がいるんだよってこと、分かって欲しくて。

それに…姉を好きすぎて、彼女作らないのも、可哀想だと思ったし」



「私ね、その日に紫音に出会ったの」



「え……?そうなの?」



「ずぶ濡れで、泣いてて、寂しそうな目をしてた」


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