【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「君、名前は?」



「俺は…シオン。お姉さんは?」



「私は、沙絢。ね…行こう」



私は彼の手を引いた。





初めて、秀以外の人とキスをした。



秀ではない唇の感触なのに、シオンを簡単に受け入れてしまった。



キスをしている間、不思議と寂しさはどこかへ行ってしまって、落ち着いた。


頷いたということは、シオンも、私と同じことを思ったからなのかな?

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