どうぞ馬鹿だと笑ってください。

我ながら、馬鹿だとは思う。


高3、夏休み。


俗に言う、受験の天王山。



学校の先生は1日10時間勉強しろなんて言ったけど、普段から勉強する習慣なんて付いていなかった私には到底無理だ。


私はいま、近所の市立図書館に来ている。

とりあえず、勉強をする習慣をつけようということで。


でも、それよりも何よりも、


彼が来るかもしれないから。



約束した訳じゃない、ただ、


『夏休み家じゃ勉強しないから図書館行こうと思ってー市立図書館とか』

『あー、市立図書館いーねー。俺今日も行ったし〜』

『え、じゃあ図書館いけば会えるかもなの!?』

『そうかもね〜(笑)』

『じゃあ来週から図書館入り浸る!』


なんてやり取りをメールでしただけだ。

彼からは来るとは一言も言われてないし、ていうかそもそも彼はまだ、学校の夏課外があるらしい。

それでも、君に逢えるかもしれない、そんな一握りの希望でもあれば、私はそれに縋り付く。

まぁ、勉強をして、それで彼が来たらラッキーということにして、今週はずっとこの図書館に入り浸っている。




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