【完】短編集~幼馴染み~
あたしの名前を呼んだのは…

「「宏也」」

宏也だった。

「おはよ、宏也。朝練おつー♪」
「はよ。サンキュ。兄ちゃんと何してんの?」
「話してただけ」
と、翼くんが答えた。

「…兄ちゃん持ってるの、なに?」
「クッキーだよ!翼くんにはいろいろお世話になってるから、焼いたの」
「そか。あ、美月。歴史の教科書ある?」
「あるよ?」
「ワリィけど、あとで貸してくんね?」
「OKー!!じゃぁまたね」

宏也と別れ、再び翼くんと歩き出した。


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