【完】短編集~幼馴染み~
「好きで…、ずっと、好きで!
彗の優しいとことか、運動神経抜群なとことか、鈴に勉強教えてって頼んでくるとことか、
全部、全部…大好き…キャッ!」

全部言い終えた後、彗は鈴を抱きしめた。

「ヤベ…。超嬉しい…。
俺は…鈴のお人よしなとことか、人をほおっておけないとことか、真面目なとことか、優しいとことか…すげぇ、可愛いとこ。すげぇ、好きだよ」

「す、鈴…可愛くなんてない…」
「可愛いんだよ!俺が可愛いっつーんだから、可愛いんだ」

彗は鈴をそっと離し…

「鈴、俺と付き合って」

そう…優しい顔で言った。

鈴の、大好きな顔で。

「…はいっ」


鈴は、涙でぐしゃぐしゃな顔で、そう答えた。

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