【完】短編集~幼馴染み~
学校に着くと、道瀬くんと玄関で会った。
道瀬くんがいなかったら、きっと…
ずっと、あのままの関係だった。
だから、道瀬くんは…恩人だ。

「道瀬くん!おはよ~」
「おぉ、由貴、莉紗ちゃん。はよ~~」
「和也。軽々しく莉紗ちゃんって呼んでんじゃねぇよ」
「っ!?//////」
「え?なんでだよ。じゃぁなんて呼べばいいんだよ。あ、莉紗?」
「和也」
「じょ、冗談だろ~?」
「清水さんとかでいいだろーが」
「へいへい。清水さんも大変だね、こんな嫉妬深い彼氏」
「え?」
「…莉紗、嫌か?」
「う、ううん!!う、嬉しい…よ?」
「…狙ってる?」
「なに、を??」
「や、なんでもねぇ」
「そっか。あれ?道瀬くんいなくなってるね」
「あんなのほっとけ。俺らも行くぞ」
「うん!!」

< 483 / 587 >

この作品をシェア

pagetop