【完】短編集~幼馴染み~
「……陸、陸…ねぇ、陸ってば!!」
「……は、未来!!??おま、なんで…」

目を開けると、目の前には未来がいた。
あぁ…これ、夢か?
夢でもなんでもいい。
未来に。
ずっと会いたかった未来に、やっと会えた。

「お前、遅すぎなんだよ。どんだけ待たせてんだ」
「ごめんね、陸」

ギュッと未来を抱き締める。

「陸、もうおじさんだね」
「うっせぇよ」

数十年ぶりの、未来との会話。

夢でもなんでも、嬉しいんだ。


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