【完】短編集~幼馴染み~
卒業式が始まった。

入場してきた翼くんをみただけで、涙が滲みでる。

泣くの、早すぎだから、あたし!

卒業式は、あっという間に終わった。

在校生は外へでて、卒業生を送る。
その時に写真を撮ったり、贈り物をする生徒もたくさんいる。

翼くんは野球部のところで固まっていて、なかなか声をかけれない。
だけど…。しばらくみんなと会えないんだから、待ってよう。

野球部で写真を撮り終え、翼くんがこちらにやってきた。

「美月!」
「翼くんっ」
「待たせてごめんな」
「全然!ねぇ、翼くん!一緒に写真、撮ろ?」
「当たり前」
そう言って、クシャッと笑った。


この優しい笑顔……大好きだなぁ。


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