【完】短編集~幼馴染み~
「あ、陸斗!肩すっごい濡れてる!もしかして、傘あたしのほうにいっぱい寄せてたんじゃないの?」
「普通だよ、普通」

当たり前だろ。のんに風邪引かれてたまるかっつーの。

「はい、タオル。ちゃんと拭かないと、風邪引くよ?」
そう言って俺の肩についた雨を拭いた。
「はい、これで少しはよくなった」
「サンキュ、のん」
「風邪、引かないでよ?朝一緒に行けなくなるじゃん」

そう言って、満面の笑みを俺に向ける。

「……もう無理」

ずっと我慢してたけど、マジもう限界。


無防備で可愛すぎるのんが悪い。

俺はのんに、キスをした。
唇を離すと…

「っっ///////////」


予想通り、真っ赤っかののんの顔があった。

< 550 / 587 >

この作品をシェア

pagetop