【完】短編集~幼馴染み~
「じゃぁ、帰るか…?」
「うん!」
「じゃぁ…ん!」
そう言って不器用に差しだされた手。
あたしはそれを…ぎこちなく、握った。

繋いだ瞬間ギュッと握った隆也の手。
あたしも、それにこたえるように握り返す。

胸が、キュ――ってなった。



あたしたちは静かな校舎を歩き始めた。




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