神サマの憂鬱。



「握手しましょう!」

「……」


幼き顔に早くも皺が寄ったララ。



「お、おい! ハバネ!」

「何ですか?」


ハバネは不思議そうに彼の背に隠れる情けない年上に目を向ける。



「お前、分かってんのか! 一応俺ら、アイツと敵同士なんだぞ!」


ロックの言うとおりである。

天に住む者と魔に住む者は昔から敵同士で、ましてや仲良くしましょうと握手する奴なんかいない。



「何故ですか?」

「は?」


首を傾げる少年に、ロックとララは目を羽ばたかす。




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