セックス·フレンド【完結】
西村君とのデートの日、あたしは友達の結婚式で着た黒いノースリーブのドレスにラピッドファーのストールを羽織った。


首には隆也から貰ったネックレス。


今日くらいは、隆也を忘れて楽しもうか?


鏡を覗き込み、チェーンに手をかけたが、せっかく隆也がつけてくれたそれを外すのはためらわれた。


ま、いっか。


コートを羽織り出かけようとしたあたしを、母が上から下まで舐めるように見た。



また、何かいわれるかもしれないと身構えたが、母は小さくため息をついただけだった。
< 130 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop