セックス·フレンド【完結】
「あの時、一緒にいた人…。」


「えっ?」


「ほら、あの細い茶髪の男。あいつ、美杉の彼氏?」


「あぁ…」


西村君のことだ。


どう答えようか少し悩んだが、結局「違うよ」と答えた。


「違うよ。同じバイト先の子。恋人いない同士遊ぼうってことになって、それで…」


「ふぅん」


急に隆也が素っ気ない態度をとる。


これは、もしかしたらヤキモチだろうか?


隆也はあたしの手を振り払いハンドルを握った。


「本当に、彼氏じゃないの?」


そう聞いた、彼の横顔は耳まで真っ赤に染まっていた。
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