セックス·フレンド【完結】
夜の7時を過ぎると、アルバイト先のコンビニは一気に混み始めた。


今日は金曜日。


仕事を終えたサラリーマンやOLの顔色が、いつもより明るく見える。


カップルの姿も多い。


これから、デートなのか?それとも、同じ家へ帰っていくのだろうか…。


みんな、どんな週末を過ごすのだろう。


レジを打ちながら、あたしはぼんやり思う。


隆也の恋人は、もう仕事を終えただろうか?


彼のために、どんな夕食を作るのだろう?


訪ねたこともない隆也のアパート。


会ったこともない隆也の恋人。


あたしの知らない隆也の生活。



それらを想像して、あたしは、激しい嫉妬にかられた。
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