君との時間


先輩は少し驚いた顔をしたけど直ぐにふっとわらって私の耳元に顔を近づけた

「そんなに俺がかっこいい?」

先輩の声はぞくっとするほど
低くて顔が紅くなる



「別に…かっこよく…ないですっ…ていうか離れてください!」
この状況に耐えられなくなった私はなんとか精一杯押し返そうとしたけど

先輩はびくともしなかった。

それどころか
「顔紅くしちゃってかわいい」
なんて余裕の表情で言うから

思いっきりすねをけってやった。

「つっ…」
仕返しができたことに少しスッキリしながら
いたがってるすきに抜け出してドアをあけようとすると腕をつかまれた。

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