クールで無愛想な彼氏
裕太が下を向いても私は裕太を少し見上げるくらいじゃなきゃ


顔を見れない。



ッ可愛い!!!!


ほんのり染まった頬はまるで女の子みたいだった。


「ぷッ」


おもわず笑いをこらえ切れなかった私は声を上げた。



するとガラっと裕太の表情は変わり私を見つめる。


「なんだよ!」


「だって...裕太照れている?」

「はっ?んなもん照れてねぇーよっ!!」

しかし裕太はそういうとすねた様にプイっと背を向けた。




そして私はいつもからかわれている側として




裕太のことをからかえるのが嬉しくなって



裕太をいじめたくなった。


そして裕太の向いているほうへと身体を動かした。



こんな私が.....




無防備だったかもしれない....


次の瞬間....私は裕太の腕の中にすっぽり納まっていた。




「ちょっと裕太ぁ!!」


「ふっ所詮お前なんか簡単に引っかかるんだな」


裕太はそういうとふっと悪の笑みを浮かべた。



くっくそぉおおおお!!!!!

悔しすぎる!!

これも裕太の作戦だったなんて...まさかぁああ!


そして私はもうどうにも出来ることがなく



仕方なく黙っていた。
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