クールで無愛想な彼氏

学校祭

「遅れでゴメンネッ!!」


「ん-大丈夫....未央...」


「なっなに!??」

「...可愛い」

「あっ...ありがとう...。」


そしていつものように手を繫ぎ歩き出した。


今日はいよいよ学校祭。


『メイドカフェ』ってこともあり私はいつも以上に気合をいれた。


女の子らしいメイクに髪の毛はコテで巻いて耳にかけた。

せっかくの学校祭!

ってこともあるんだけど1番は...


裕太に可愛いって言ってほしくて。


単純な私はそれだけで1日頑張れちゃうんだから。


「今日楽しみだね!」

「あぁそうだな」

いつもとなにも変わらない裕太。


「学校祭の日くらいテンションあげなよ-!」

すると裕太は一瞬私を見下ろして微笑むと

「うるせ-」

といい視線をそらした。

っ!照れてるな...裕太。


可愛いッ////

そんなことをしている間に学校へ着いた。


「未央ちゃん!」


遠くから手を振り玲美が走ってきた。


もちろん隼も。


「おはよぉ-」

『むぎゅうッ』

玲美が勢いよく抱きついたため、私たちの手は自動的に離された。

「おはよっ玲美元気だね」

すると「でしょ?」といつも以上に可愛くしている玲美は

微笑んで私から身体を離した。


「おぃ!裕太!!」

すると隼は驚いたように声を上げた。


「んだよ」

裕太はだるそうに頭をかきながらそう答えた。
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