記憶の向こう側
あれから何か月か経って、敬太はバスケのチームがある食品製造の会社に内定をもらった。
そして双方の親に許しをもらって、私達は結婚を前提に付き合うこととなった。
敬太との交際も順調に進んで、大学卒業を目前にしたある日…。
私の元に、一枚のハガキが届いた。
勇樹と梓さんが…、結婚したという報告。
私が退院してから付き合い始めたらしい二人には、もうすぐ子供が生まれるみたい。
私は素直に喜んで、すぐにお祝いを送った。