記憶の向こう側
風邪…という言葉で思い出したけど。
私はあのおじさんに襲われそうになったおかげで、着物がはだけてしまっていた。
肌が露出してしまったところは、さっきの彼がタオルをかけてくれてたけど…。
ショックでしばらく放心状態だった私は、クシャクシャに乱れた着物を見てハッとした。
そういえば私…、仕事中だった…。
とにかく急いで着物を着て、大広間に戻った。
…が、すでに宴会は終了し、お客さん達は帰った後だった。