squall
「俺の気持ちばっかり。押し付けすぎたな…」


惣一は悪くないのに。
やっぱり、こんな時まで優しくて…。

惣一の腕の中。
私は首を、ふるふると振る。

私をずっと。
包み込んでくれてたもの…。


「………………」


そのまま。
惣一は、なにも言わず、ずっと私を抱きしめてくれていて。

…なにか、考えていたのかもしれないけど。


「……………」


私もそのまま。
惣一の鼓動を、腕の中で聴いていた。

大切な人が。
刻んでる音を…。

< 161 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop