squall
―ふぅー……

もう一度、深く息を吐いてマウスをクリックすると。

いとも簡単に、佐野からの返事が表示された。


――
―――

メッセージ、ありがとうございます。

――
―――

意外と、礼儀正しい(?)始まり。


「ふぅ~ん…」


ちょっと気を良くして。
私は続きを読む。

でも。


――
―――

えーっと…。
中学が一緒、で、いいんだよね?

――
―――


「……………」


すぐに雲行きがあやしくなる。


―はぁ~……


先は読まなくても、容易に想像がついてしまった。


「…そうだよね……」


――
―――

すいません…。
同じクラスになったことがないので、思い出せません…。

せっかく俺のこと覚えててくれたのに、申し訳ないです。

――
―――


同級生に送るには。
敬語が多すぎる、丁寧な文章。

覚悟はしてたものの。


「……………」


やっぱり、きつい…。

私を。

覚えてない……。


―はぁ~…


涙までは出なかったけど。
ただ、ショックだった。


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