狂愛の鳥籠
四滴
『ここは何処…?』

「何を…言っているんだ?
僕は君の恋人で、ここは僕の家だよ」

『恋人…』

「そう…恋人。君が愛した男だ。僕が愛するのは君だけだよ」


彼女が記憶をなくしているフリをしていますように。共に過ごした日々の記憶がありますように。


必死に願ったがその願いは…。
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