狂愛の鳥籠
六滴
  鳥のように

    美しい彼女



「…わかった。二人でこの家からでよう?」

『…出られるの?』


彼の答えに、彼女は顔を上げた。


「あぁ。二人でいこう。
ちょっと待ってて。準備があるから…」

『えぇ。わかったわ』



彼は部屋から出て行った。準備をするために…。


彼女は待った。
自由になれる事を信じて。



「さぁ…準備は整った」
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