砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
勢いよく、突く音がして
次にはガコンと入った音
「 ああああっ!! 終わった!! 」
頭を抱える真木
落ちたのは"9"
俺達が会話している間に
ハルトは着々と球を落としていて ――
真木はブツブツいいながら
またトライアングルの中にボールを戻し
数字を上にし並べている
「 ―― クウヤはね
もちろん最初は、大反対したんだよ
優しいから ―――
…でも、強くても優しくても
一番大切なものを守れなかったら
何の意味も無い
――― だから俺は、青山がキライだ 」
「 ハルト!もう一回やんぞ!!って…
―――… だからよー
あれは青山だけのせいじゃねえって
こないだ詳しい事情話したろうが!! 」
ハルトはフイと顔を横に向けて
俺にキューを渡した
不機嫌そうに
部屋の隅にある椅子に腰掛ける
「 … 真木、詳しい事情って? 」
「 岡田、相手しろ
やった事あるか? ビリヤード 」
「 …何回か
でもどっちかっていうと、
ダーツばっかりやってたな… 」
真木が、サークルを外した