砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 ――― 会ったぞ 」
真木の顔は ―――――
幽鬼の様に、笑うでも無く
ハルトの様な
微笑んでいるのに、空虚の塊みたいな
そんな表情でもなくて
ただ決意に満ちた
静かな、男の笑顔
「 …… どこで 」
「 去年の秋
普通に駅前通り 歩いてたらな
―― 声かけられたんだよ
" 久しぶり!!皆、げんきかな?!"
ってさ 」
「 ―――… あ……
有り得ねえだろおおおお!! 」