砂場のロケット 〜キミと見る群青〜

… こういう時って
本当に、笑うしかないんだよな


" いやー そうかなあ
映画や音楽、服なんて趣味
誰でも履歴に書きますよね "


"まあ そう言われればそうか"なんて
吉田さんも笑って ―――




――… だけど違うのは
自分でもその時判ってた


パーティーを組んで、敵を倒し
次が湧くまでの待ち時間
会話に出るのはアニメの事


それが主流の世界だったし
彼らはポスターやフィギュア
精密機械が痛むから、タバコは吸わない


"ミヤサキアニメ"とかは子供の頃
弟と一緒に見に行った事もある


だけど
"鉄オタ少女・ありすちゃん"は
判らないし


ましてや
"サテンドール"の誰が可愛いとかで
パーティーが険悪になるとか


"なんだこいつら"
そんな風に思っていた時期もあった




そんな中で、Seroとは服
GONGさんは映画
AKARIさんとはドラマ系や
日常会話で出来る人達と出会い
Hawkは… 一番大人っていえば大人で
諭されたりした事もある


Asuraは
かなり、向こう寄りではあるけど
バイクの話も出来たし、女の話もしたし


"俺の価値観の中での
普通の会話が出来る"
かなり、稀な存在だった