砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
真正面を向いた顔
足は、玄関へと進み
アズのために、ナカマさんが揃えた靴は
穴開きのストラップが
指の付け根部分と、甲の二カ所に付いた
クリアタイプのヒールが綺麗な
安定感ある、白いサンダル
「 ありがとう 」
そう微笑むアズの顔は
不敵とも、傲慢とも違う
とても 緩やかな表情
一番近い表現をするなら
自分が培って来た道への"自信"みたいな
――… こんな顔が出来る女の子を
俺は 他に知らない ――――――