砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




テーブルの下
半身を突っ込んだまま大の字


声をかけても
長いマツゲの伸びた瞼を、閉じたままだ




アズ達は表へ
客人達の見送りに出てるし


… まだ送迎バスへの移動が
始まったばかりだから
もう少し、いいのかな ――――

何となく真木の横で
おしぼりで手を拭いていたら
ゴツリとテーブルに、何かぶつかった音




「 ―――… 弦 かえないとなあ」


「  お 起きたのか 」




ゆるく拡げた肩


酒に染まった、まだ真っ赤な顔色に比べて
酔いの醒めた眼は、左手を見ている




「 ――… 弾けっかな  オレ 」


「 ―――… 真木? 」




< 517 / 569 >

この作品をシェア

pagetop