君の言葉を胸に





ガラガラ


「兄さん大丈夫ー…て、姉さん!?」


弟の凛太まで登場。


「あら凛太。いつから私を姉さんと呼ぶように?私が出てくときは姉ちゃんって呼んでたのに」


「いつの話だよ。いつまでも一緒にすんな」


「やだ、凛太が恵介に似てきた。メガネまでかけちゃって!」


「………本当に目が悪いんだよ」


凛太、ずいぶんと変わった。


前までは、明に似てうるさかったのに。


「……凛太のばーかっ!ばーかばーか!」


「はいはい」


どっちが年上なんだか…。


でも、久しぶりだ。


俺たちがこうやって笑って話すの、久しぶりだ。


…笑ってんの、明だけだけど。





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