天神劇場



ねえ、台本ないよぉ…。

……え?これ?


これ読めば良いんだよね?


えっと、ある所に可愛らしいお姫様がいました。


肌は雪のように白く、美しいことから、白雪姫と名付けられたその少女は皆から愛され、幸せに暮らしていました。


「っていうか僕少女じゃないんだけど」


もう、細かいなー。


「性別の差は大きいでしょ」


……じゃあ何でいつも女の子の格好してるの?


「趣味」


……。えー、白雪姫はすくすくと成長し……。


「ダイレクトに無視するの止めてくれない?」


はい、ちょっと黙ってて。


「……」



しかし、そんな白雪姫を良く思わない人がひとり。

王妃様です。


「ったく…何で私が王妃?」


イメージだそうです。


「はっ倒すわよ?」


わ、私じゃないですもん!いいから次!鏡!


『はいはーい』

「あー、鏡」

『なに?』

「この世で一番美しいのは誰?」

『風紀委員長』

「……本気?」

『嘘かもねー』




< 17 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop