光を背負う、僕ら。―第2楽章―
「……そうか」
重いものを受け止めた真藤君のその一言を聞くまでに、どれくらいの時間があっただろう。
あたしが話している時間はとても短かったようにも思えるけれど、その間にとても頭を使ったような気もする。
昨日の出来事を正しい形で伝えるために、言葉を一つ一つ選びながら話した。
そしてもう一度自分でも、伸一のことを考えていた。
でも、答えが分からない。……本当は、分かるのが怖い。
「……おまえら、似てるよな」
「おまえら?」
「麻木と伸一だよ。すげぇ似てる。気持ちを隠してるところが」
ドキッとした。
真藤君はいつも、急に核心をついてくる。
たどたどしく口を開いた。
「あたしは別に、……気持ちを隠してなんかないよ?」
――本当に?
真藤君の口がその言葉の形を辿ると同時に、自分の中でももう一つ声が聞こえた。
真藤君ともう一人のあたしが、“あたし”に問いかけてくる。