十三日間
秀悟が僕に気づき、眼があった瞬間、金縛りが解けるように、いつもの僕に戻った。
ずっと息を止めていたらしく、とたんにぜぇぜぇと息をする。
見ると、全身鳥肌が立っていた。
朝起きた時の、あのイヤな感じが突然起きたみたいだった。
「…どうした、伶? 大丈夫か?」
慌てて秀悟が走り寄ってきた。
よっぽど僕の様子が変だったのだろう。
周りに居る人も、振り返って僕を見ている。
僕は秀悟に話しかけようとして、また息苦しくなった。
秀悟を信用してはいけない、と強迫観念の様に思う。
でも、僕は、秀悟を信じてる。
「……変なこと聞くけど、秀悟って僕の、何?」
僕はまだ荒い息のまま、秀悟にそんな事を訪ねた。
秀悟は、ちょっとびっくりした顔をしたけど、即答する。
「友達だろ。俺としては親友のつもりだけど」
「…うん、僕も。……変な事聞いてごめん。もう大丈夫」
実を言うと、僕はその時、泣き出したいくらいだった。
嬉しくて。
こんな変なこと聞いて、変な態度の僕なのに、ちゃんと答えてくれてありがとう、秀悟。
うん、おまえはホントに、大事な友達だよ。
大親友だ。
ずっと息を止めていたらしく、とたんにぜぇぜぇと息をする。
見ると、全身鳥肌が立っていた。
朝起きた時の、あのイヤな感じが突然起きたみたいだった。
「…どうした、伶? 大丈夫か?」
慌てて秀悟が走り寄ってきた。
よっぽど僕の様子が変だったのだろう。
周りに居る人も、振り返って僕を見ている。
僕は秀悟に話しかけようとして、また息苦しくなった。
秀悟を信用してはいけない、と強迫観念の様に思う。
でも、僕は、秀悟を信じてる。
「……変なこと聞くけど、秀悟って僕の、何?」
僕はまだ荒い息のまま、秀悟にそんな事を訪ねた。
秀悟は、ちょっとびっくりした顔をしたけど、即答する。
「友達だろ。俺としては親友のつもりだけど」
「…うん、僕も。……変な事聞いてごめん。もう大丈夫」
実を言うと、僕はその時、泣き出したいくらいだった。
嬉しくて。
こんな変なこと聞いて、変な態度の僕なのに、ちゃんと答えてくれてありがとう、秀悟。
うん、おまえはホントに、大事な友達だよ。
大親友だ。