囚われジョーカー【完】




「……゙知り合いの彼゙と何かあった?」

「…いえ、……別に。」

「…じゃあ、清水ちゃん?」

「!」



明日香さんが言っだ知り合いの彼゙と言うのは間違いなく三浦さんのことだろう。

三浦さんと何もなかったと言えば嘘になるが、今はあまりあの人のことを考えていたくはなかった。



そして、もう確信しているような言い方で清水くんの名を出した明日香さん。


俯き加減に視線を逸らしていた私は、勢い良く顔を上げ明日香さんを見つめた。



「……はい。」

「(あー、やっぱり。)」



明日香さんは苦笑を浮かべ、店員さんに紅茶を注文している。


小さく溜め息を吐き出し最近の疲労を一緒に飲み込むよう、コーヒーを喉に流し込んだ。



暫くして、明日香さんが頼んだ紅茶が運ばれてきた。





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