囚われジョーカー【完】
痛いくらいに力強く抱きしめてくる三浦さん。
苦しいという意を伝えれば、悪いと言って力を緩めてくれたけど。離してはくれなかった。
「…三浦さん。」
「…、」
「…三浦、さん?」
「…ああ。」
「取り敢えず、離れて下さい。」
「……嫌だ。」
駄々っ子か、と言おうとした私だったが。顎を冷たい指で掬われ顔を上に向けさせられる。
片腕は腰に健在。バチリ、絡み合う視線に息を飲む。やけに扇情的な色を孕んだ瞳は真っ直ぐに私を映していた。
やば、い。コレは、本当にやばい状況なんじゃないだろうか…?
ゆっくりと顔を傾けながら近寄る三浦さんの端正なそれに、私は離れようともがくが重なってしまえば抵抗の2文字は綺麗さっぱり頭から消え去ってしまう。
食むように、啄むように、噛みつくように、三浦さんは私の唇と自身のそれをぶつける。