。*雨色恋愛【短編集】*。(完)

「好きだ。一生、愛してる」





「うん。一生…愛してね?」





「やべっ。自分で言ってて、照れる」

「あたし…奏のこと、愛してる」

ううん。

愛してない。

こんな、愛してるなんて言葉じゃ、足りない

よ。

そのくらい…大好きだから。

「奏歌…」

ゆっくり目を閉じて、そっとキスされた。

いつもより長いキス。

それは、海のしょっぱい味がして。

正直、甘いキスじゃないけど、そんなしょっ

ぱいキスも好き。

だって、恋=波。

恋は波と同じでしょ?

波のしょっぱい味のキスってことは、恋の味

のキスってことだから。






だぁい好きだよ、奏―…







恋波 Koinami END
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