。*雨色恋愛【短編集】*。(完)

『青葉光輝』という人

「今日から映画の上映終了まで、マネージャ

ーを担当します、窪野≪くぼの≫です」

「窪野さん…?」

「はい。お願いします」

窪野さん…という、マネージャーさんは、二

十代後半から三十代前半の男性。

「あたし…マネージャーとかわかんないです

よ…」

「マネージャーと言いましても、お仕事の際

に、送り迎えさせていただきます」

「あ…お願いします」

「はい」




今はお昼休み。

「奈央ちゃん」

「あっ、窪野さん」

「準備できた?」

「はいっ」

窪野さんに頼んで、あたしにはタメ口を使っ

てもらうことにした。

「奈央、また明日!!」

「うん!また明日ね」

「…じゃあな」

「バイバイ!!坂下クン」

ちなみに今日は初仕事です!!

…光輝クンに会える。

「奈央ちゃん、今日は挨拶だけだから、緊張

しなくていいよ」

「はっ…はい…」

緊張しちゃうよ…

「ははっ。無理って顔だな」

と、運転しながら大爆笑。

「窪野さん…」

笑わないでください…




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